邦画をあまり観ないのは
ストーリーなのか、演技なのかわからないが
引き込まれないからだ。
デーブスペクター氏が
以前日本の演劇界?の演技に厳しいご意見を述べておられたのもわからんでもない。と言う感じでしたし、
(も〜 すぐそうやって金切声みたいな声出して〜 そんな風にヒトが怒るか?)と、
自分は(私のこと)語り言葉に感情が乗らないという特徴を持つクセに、いっぱしの評論家気取りである。
感情の表し方が(なんで?)と思うほど
ステレオタイプな気がして邦画はあまり観ないが、しかし、(やっぱり 上手ってこんなことだなぁ)(プロなんだなぁ)と感動する俳優さん達も多い。
そんな邦画は好きだ。
で、
見放題の映画が割とある サズスク と言われるものを利用しているんですが
映画「悪人」を観て、驚いた。
こんなに自然な演技をする方ばかり集まってるってあるんだね(O_O) という驚きです。
「万引き家族」も、「凶悪」も「誰も知らない」などなど、他にも沢山 俳優さんって凄いなー と思う映画、演技って凄いな〜と思う作品は他にもあるんですが、
「悪人」を観る前には、いつもの悪い癖で斜に構えているもんだから、見始めたら、
コレは!
と斜に構えていた姿勢を真正面にしてしっかり観た。
満島ひかりさんって、
この映画の中の通りの女性と同じ性格をしているように見えるんである。
女性の方なら割と多くの方にご賛同頂けると思うが、安っぽいというか、はすっぱというか、同性から尊重されにくいと言うか
なんかもう、個人そのままなのか?ひょっとしたら演技の必要はなかったのか?! と間違えそうなくらいどハマりしてるように私には見えた。
このヒト(満島ひかり氏)、こんな人よね。
と、思わせる。思わせられた。
声質もまた、マッチしてて驚いた。
そうか、
もはや「演技を見ている」と言う意識が跳ね除けられたことにビックリしたのかもね。
他にも多くの作品に出ていらっしゃるが
私の琴線にはなにも響かないだよなぁ なんて素人が勝手に思ってた。
しかし、この映画は、
(演技じゃなくて 素なの?)と、馬鹿みたいなことを思うほどだった。
お父さん役の柄本明氏の姿やセリフにも泣けた。泣けたよ、泣けた。
ふわふわせずにしっかり生きたいよ。と思ったよ。
私はこの映画のおかげで、他の邦画も見てみようと言う気持ちになり、実際に観た。