魂の殺人には、いくつも事例が挙げられているが
一昔前の学校現場でも
当たり前に暴力が「しつけ」「教育」という名前で行われていた。
地域性もあるけれど、
私の生まれ育った愛知県はその当時、管理教育で全国的に有名で、その当時の管理教育とは軍隊式とも言えるんじゃないかしら。
だから、体罰が教員に正当化されがちな時代があった。
鉄拳制裁が大手を振って行われていた傾向があったように記憶している。
私などは山猿のため
身体のどこかに体罰をされて
心の中で(これってなんだよ。これは教育の名前を借りたただの圧力だろ)と
生意気な考えが浮かんだ一瞬、顔つきにそれが丸出しになり
「なんて目つきしてんだよ!」と余計に教師が激昂し
頭を窓ガラスに叩きつけられたという体験がある。
運良く窓ガラスは割れなかったが、
相当に派手な音がしたこともあって教師もビビった(窓ガラスがわれて、頭から血を流す女子生徒がイメージできたんですね)ため
それ以降、私には鉄拳制裁をしなくなるというわかりやすい変化があった。
(その分他の生徒が制裁される回数が増えたのか、そもそも暴力が減ったのか不明)
要するに、その教師は信念に基づいて鉄拳制裁してるわけじゃなく
感情の反応で手を出していたわけで
生徒の私たちすら我慢や自制していることを
教育という美旗を盾に(背景に)行っていただけだという事です。
この本の中にはこういった行動のことを「教育的操作」と表現されていました。
これに慣れてしまうと
人生も誰かに操作して欲しいような生き方になりがちかと思えます。
という自分のエピソードを思い出した内容やそれ以上の内容、これは大変だ・・・という子供達の様子がこの本には書かれていました。
そして、
子供たちに大変な思いをさせる側の大人も、その子供時代に自分が同じ目にあってることも。
こう言ったことは、
後述しますが、
子供時代の憎悪を、他人をコントロール「操作」して復讐しているに過ぎないというケースがある。
私の場合は、
ひねくれていたり、
生意気だったので
それ(体罰)が、自分のために行われているから、わたしが悪いのだ。と洗脳されなかっただだけで(問答無用で殴ることはないだろ、と思っていた。事情聴取・事実確認をしたらどうなんだ、とも思っていた。)
圧力?に反抗する気持ちがあったから
この教師に魂の殺人をされることは皆無でした。
ただ
聞き分けの良い扱いやすい生徒では無いから、
先生に可愛がられないという、
学校生活での生きづらさというか
(上手く立ち回ることができない)という自分の生き下手さは自覚しました。
しかし、学校生活は一生ではなく
それをなんとかやり過ごしたら社会に出るわけです。
私は学校生活より
大変なことは余程多くても社会に出てからの方が天国だった。
(こう言ったことはこれまでも度々書いています)
管理教育が活発じゃない地域に生まれ育っていたら、同じように感じるかはわからない。
管理教育が有名だった愛知県でも、暴力など行わない学校も沢山あったので、要するに私の学力レベルが引き起こしたこととも言えるが、
学力がイマイチだからといって、問答無用に手をだしても良いわけじゃない。
こういった体験をしない環境だったら
学校生活、超楽しかった!なんて思っていたかもしれないが
少なくとも今の人生には数年間、学校に対して、圧力に屈する場所だと思った期間は時々あった。
そして、もっと大人になり
教師という仕事は、真面目に取り組めば取り組むほど大変なんだ。という事もわかってきた。
私達が「先生の仕事」と認識できないジャンルの仕事も、先生として教える時間以上にあるということも知った。
その時代を体験したせいか
ちょっとして事も体罰だ!と責める事も
なんでもかんでも直ぐにハラスメントだという事にも賛同する気持ちも無い。
いつも書くが
山猿時代にも経験して良かったと思えることだってある。
当時の出来事を思い出しても、恨みもつらみも湧きおこらないし、
身体の反応もONだ。
もうその影響で身体がストレスを感じる時間は終わっている。
当時の先生たちの年齢を超えて思う事は
教師という職業の皆さんも
セルフケアをされていた方が良いね。ということです。
そうしたら、
投影により対人のバランスを欠くことも、ただ感情の反応で精神が乱高下する事も減る。
教師に限らず、
皆さんに自分のケア、パーソナルケアをオススメしています。
生きやすくなります。
生きづらさが減ります。
学校時代の思い出がいまだに引っかかるようなものがあったら
教師ではなく、生徒側だったかたにも
自分のケア、パーソナルケアをオススメします。
とっくに終わっていることに、本当に決着をつけて完了させていくと楽になりますよ。
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